前回の記事で鍼で症状が悪化する可能性がないことはご理解いただけたかと思います。ある意味、「たかが鍼」です。外科手術でもあるまいし、悪化するほど器質的な変化はありません。あくまで血流アップにより体の機能を改善するのが鍼の得意なことなのです。

今回は好転反応のお話しをします。漢方薬学の用語では好転反応を「めんげん」と呼びます。

 「めんげん」とは、症状が改善する前に起こり、一時的に悪化したように思える体の反応のことです。東洋医学の哲学に、「陰極まれば陽となる」という考え方があります。太極図の元になっている考え方です。夏至や冬至もその考え方によるものです。

好転反応を例に理解すると、
耳鳴りに悩んでいる(陰)

鍼治療を受けた

好転反応(陰極まる)
↓(転じて)
症状が改善した(陽)

とあてはめられます。耳鳴りが大きくなった等が好転反応と考えられますが、それはあくまで一時的な状態です。鍼治療=血流アップ、血流が良くなって体に悪影響があるはずありません。むしろ私の師匠は、「好転反応が出るなら鍼が効いてる証拠。何も起こらないよりだいぶ良い」とよく言ってました。

続く

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