1、とにかく痛みに弱い人 の続き

今までの鍼師経験の中で、痛みに弱い患者さんは2、3人いました。

鍼を刺す前準備として、刺すツボを決めたら、前揉捻といって患者さんの皮膚の上を軽く揉んでほぐし、鍼を刺します。前揉捻には痛みをやわらげる効果があります。

痛みに弱い患者さんは、鍼を刺す前から痛がることがあります。前揉捻しているときから、
「痛い!痛い!」と。
私が、まだ刺していませんよと言うと、
「すみませんなんだか痛い気がしてしまって。痛い!痛い!」と。
鍼が刺さる前から痛みを感じてしまうようです。

この患者さんは治療を2回受けましたが、痛みに対する恐怖心が改善される見込みがないと判断し、お互い納得の上、治療を打ち切りました。

このように、あまりにも痛みに弱い患者さんは鍼に向きませんので、他の治療法を探すことをお勧めします。

※前の記事でも書きましたし、他の鍼灸院のホームページでも数多く紹介されているように、鍼の痛みはほぼありません。

続く