鍼の響きについてはこのブログで何度か触れています。重複することがあるかもしれませんが、再び説明します。
鍼を刺すと響きという独特の感覚が生じることがあります。響きは痛みとは違い、鍼の効果を確認する現象のひとつなので、はり師としては響かせるように鍼を刺していきます。
ここでコリについて触れましょう。簡単に言うと、コリとはリンパ液や血液の循環不良により疲労物質がたまり、筋繊維が伸びなくなったところにできる硬結のことです。私は患者さん
の皮膚を触診し、奥にある硬結を見つけ、そこへ鍼を刺すようにしています。この硬結にヒットしたときに生じるのが前出の響きです。ですので、響く場所というのは患者さんの悪いところ、凝っている箇所です。
続く
※余談ですが、「肩が凝る」という言葉を広めたのは、明治の文豪、夏目漱石と言われています。