私が行っている耳と眼の治療法は、私の師匠である佐藤信雄院長から引き継いだものです。その治療法では一定の置鍼時間を設けています。

鍼を置くことを置鍼(ちしん)と言いますが、まずうつ伏せで鍼を刺したあとに置鍼をし、仰向けで鍼を刺したあとにも置鍼をします。

置鍼をする意味は、鍼の効果を高めるためです。
前回のブログで説明した硬結に鍼を刺したあと、置鍼によってじわじわとその硬結を溶かしていきます。中国や台湾で鍼治療を受けましたが、本場の治療法も置鍼をしていました。

ちなみにWHOの公式見解として、置鍼時間は15分が効果的であり、それ以上はどれだけ延長しても効果に変わりはないとしています。