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鍼の響きと置鍼について2

私が行っている耳と眼の治療法は、私の師匠である佐藤信雄院長から引き継いだものです。その治療法では一定の置鍼時間を設けています。 鍼を置くことを置鍼(ちしん)と言いますが、まずうつ伏せで鍼を刺したあとに置鍼をし、仰向けで鍼を刺したあとにも置鍼をします。 置鍼をする意味は、鍼の効果を高めるためです。前回のブログで説明した硬結に鍼を刺したあと、置鍼によってじわじわとその硬結を溶かしていきます。中国や台湾で鍼治療を受けましたが、本場の治療法も置鍼をしていました。...

鍼の響きと置鍼について1

鍼の響きについてはこのブログで何度か触れています。重複することがあるかもしれませんが、再び説明します。 鍼を刺すと響きという独特の感覚が生じることがあります。響きは痛みとは違い、鍼の効果を確認する現象のひとつなので、はり師としては響かせるように鍼を刺していきます。...

鍼の響きとは

鍼には『響き』という独特な感覚があります。専門用語では『得気』といいます。響きは鍼を刺した場所にしか現れないので、他の場面に置き換えて表現しにくいのですが、「重たく響く感じ」や「痺れたような感覚」などと患者さんへ説明しています。 響きの感覚に慣れていない患者さんは、「痛い」と表現する人がほとんどですが、痛みと響きを分けて理解していただく必要があります。...

1回で治った理由

 前回のブログで紹介した患者さんについて、私なりの考察をしてみます。 どうして1回の鍼治療で治ったのか?  この理由はいくつか考えられると思います。一つ目は、発症から時間が経っていなかったことです。7月下旬に発症し、10日以内に来院されました。例えば、西洋医学で突発性難聴は72時間が勝負だと言われていますが、もちろん鍼治療も早めのほうが効果的です。私自身、発症当日に鍼治療を受け治った経験をしています。...

患者さんからのメール

患者さんから嬉しいメールが届きました。鍼治療の受診を迷っている人へのきっかけにしたいと申し出たところ、ご本人から掲載の許可をいただきました。 8/4に突発性難聴でお世話になりました○○ですその節は、どうもありがとうございました お蔭様で聴力検査の結果、聴力も元に戻り、耳の圧迫感、違和感もなくなり、治療も終了しましたたまに微妙に詰まった感が、よみがえる時もありますがほぼ元に戻りましたこれも先日、鍼を打って頂いたおかげですしばらく様子を見てみようと思います改めて、どうもありがとうございました(40代...